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不貞をいったん許した場合に離婚請求が認められるか

 前回、不貞がいったん許された場合に有責配偶者に当たるかということについて、いったん許された以上は有責配偶者にあたらないとする高裁の裁判例があることを書きました(不貞がいったん許された場合に有責配偶者に当たるか

 では、不貞をいったん許した側が、やはり離婚をしたいと思った場合、離婚請求は認められるのでしょうか?

 これについては、東京高裁昭和34年7月7日判決が、「現行民法下においては離婚原因に対する宥恕(許すこと)は裁判所が婚姻継続を相当と認めて離婚を棄却する事情を認定する一つの資料になることはあっても旧民法のように宥恕者の離婚請求権を当然に消滅させるものではない」としています。

 すなわち、離婚請求権は、いったん許したからといって、当然に無くなるわけではないということになります。

 私が担当した訴訟でも、いったん許した部分も含めて離婚原因と認定したと考えられる判決になったことがあります。

 もっとも、離婚請求が必ず認められるとしているわけでもないので、訴訟に耐えうるかどうかは、具体的事案を吟味した上で判断していくことが必要になると思います。


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吉成安友

Author:吉成安友
荒川区西日暮里にMYパートナーズ法律事務所を開設している弁護士です。
多様な案件を取り扱っていますが、このブログでは、離婚に関する法律知識を不定期で提供していきたいと思います。

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