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病気

 相手方が重い病気にかかったとしても、それだけでは、なかなか離婚原因と認められない傾向があります。

 裁判例を見ていくと、看病などで誠意ある対応を尽くしていたような場合には離婚請求が認められやすく、そういった対応をしていないような場合には認められにくいと取れる面もあります。

 例えば、妻がアルツハイマー病とパーキンソン病に罹患したケースで、長野地裁平成2年9月17日判決は、妻が夫婦間の協力義務を果たせないでいることなどを理由に、夫からの離婚請求を認めましたが、その控訴審である名古屋高裁平成3円5月30日判決は、「看病はおろか、入院生活の援助もせずに放置し、将来に亘る誠意ある支援体制を示さず、妻の希望する子供との交流さえ拒む、夫の態度のみによって、婚姻が回復しがたいほど破綻していると求めることはできない。」などとして、一審を覆し、離婚請求を認めませんでした

 このケースからも、純客観的に破綻しているかどうかというよりは、離婚請求をする側の対応などといった事情が、考慮されているように思われます。


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Author:吉成安友
荒川区西日暮里にMYパートナーズ法律事務所を開設している弁護士です。
多様な案件を取り扱っていますが、このブログでは、離婚に関する法律知識を不定期で提供していきたいと思います。

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